時代を感じさせる味わいのある古家具、時代箪笥....現代では衣装やモノの収納する家具があるのが当たり前になりましたが、家具が庶民の間で使われるようになった江戸時代後期~明治時代になってからだといわれています。
それまでの人々は、床に座って食事をし、布団に寝てという具合に、収納するようなモノを持っていませんでした。しかし、幕末から明治時代になると、庶民の暮らしにも余裕が生まれ、所有するモノが増えてきたことにより、それらを収納する家具や和箪笥の需要が増えました。
それに伴い、明治時代から大正時代には職人による良質な和箪笥などの家具が量産されるようになりました。これらがいわゆる「古家具」と呼ばれるものです。
素材と職人技を極めた風格を持ちながら、実用品としても機能十分な古家具は工芸品の粋にあり、”骨董の雄”とも呼ばれ、人気を集めています。
古家具の中でも代表格とされているのが和箪笥です。樹齢千年の木は伐採されてから、さらに千年、木材として生き続けるといわれており、和箪笥はその木材の特質をいかした匠の技が集約された工芸品ともいえる古家具です。
和箪笥の原型となったのが、江戸時代中期の小袖厨子といわれており、それに改良を加えながら収納具としての地位を確立していきました。
現在、骨董品として市場でみられるものは、主に明治時代~大正時代のものですが、江戸時代のものも多少流通しているようです。
和箪笥は、衣装箪笥、車箪笥、船箪笥、水屋箪笥、薬箪笥など様々な種類の箪笥の総称です。その中でも特に木工・金具・塗りすべてにおいて、工芸品的、美的価値の高い箪笥が時代箪笥として、現代にも引き継がれています。
古家具に用いられる木材の種類としては、欅、栗、桐、杉、檜、もみ、なら等があります。きれいな渦巻きを描いたけやき、桑などの玉杢を外材に使ったものは、稀少価値が高く上手の品とされます。
古家具は古ければよいというわけではなく、いつの時代も職人によって丁寧な仕事、粗い仕事があり、それによって良し悪しの差も生じます。
天板・側板の歪みや引き出しのがたつきなど、家具としての価値がマイナスとなります。
しかし、古家具の中には、そうした傷みの部分を丁寧に修復しながら、長く伝えられてきたものも多く、その修理の具合も、価値に影響します。
また、古家具の見所のひとつに金具があります。時代箪笥にとりつけられた金具の装飾をよくみると、鶴や亀、松、竹など、当時の嫁入り道具ならでは装飾性と補強という実用性を兼ね備えた「用の美」の極致が表現されています。この金具の功緻もその家具の価値を左右する重要なポイントです。
古美術・骨董品買取を数多く行ってきたいわの美術では、幕末〜戦後位までの時代箪笥など古家具の買取も積極的に行っています。
米どころと同じように、家具も名産地と呼ばれる地域がいくつかあります。 家具の代表的な産地としては、庄内箪笥の山形、伝統的工芸品に指定されている仙台箪笥の宮城のほか、京都、滋賀、佐渡、福島などがあり、こうした産地の古家具は高価買取となる可能性があります。
いわの美術では、お客様が大切に受け継がれてきた古家具を、買取経験と知識豊富なプロの査定士がしっかりと査定を行い、お客様にご納得いただけるような買取査定額をご提示できるよう努めております。
倉庫や蔵の整理ででてきた、古い箪笥や本棚、机などの古家具・時代箪笥など、お品物により高価買取致します。古いからといって、決して捨てずにいわの美術までご相談ください。思わぬほど高値がつくケースもございます。
遺品整理や生前整理などで、何から手をつけていいのかわからないといった場合もご遠慮なくいわの美術までご相談ください。全国対応にて無料出張査定も行っております。
いわの美術では、古家具に限らず、古道具、その他骨董品などあらゆるジャンルにて買取を行っておりますので、お気軽にご連絡ください。買取が初めてのお客様でも安心していただけるよう、スタッフが丁寧に応対しております。