市松人形を売る・処分の手順～

市松人形を売る・処分の手順～

多くのご家庭にある市松人形は、引っ越しなどの片付けで一番処分に困るお品物となり弊社にも多くのお問い合わせを頂きます。

今回市松人形を売る為の方法や、処分の方法に関してお話していきたいと思います。

市松人形とは・・

まず市松人形とはいったい何なのかという所を簡単にご説明します。

市松人形は、室町時代の女の子がおもちゃとして遊んでいた抱き人形から始まったと言われ、現在のように着物を着た状態ではなく裸のまま販売されていたそうです。

人形用の着物は販売していませんでしたので、自分で生地を買い作った着物を着させるので裁縫の練習台にもなり、遊ぶ事も出来る事から教育玩具のような存在となりました。

しかし、小さい子供が遊ぶには壊れやすいという所が欠点となり、次第にセルロイドやソフビに変わり始めた事で、抱き人形は現在と同じ観賞用へと変わっていきました。

また市松人形の名前の由来は、江戸時代に市松という名の子供が多かった事や、抱き人形が市松模様の着物を着ていた事など様々ありますが、一番浸透しているのは江戸中期に活躍した人気歌舞伎役者、佐野川市松の説です。

佐野川市松は、男性とは思えないとても美しい顔立ちで元々女性ファンが多かったのですが、心中万年草という芝居で小姓・粂之助という役を演じた姿がとても美しくさらに多くの女性を虜にしました。

その人気から、小姓・粂之助を演じた佐野川市松に似せた抱き人形を作った所大人気となり、佐野川市松に似ている事から、名前に一部を取り市松人形と名付けられたそうです。

また、心中万年草の芝居内で佐野川市松が着ていた着物の柄も名前の一部を取って市松文様と言われ多くの女性から人気を集めました。

そんな市松人形は、昔から多くの人に親しまれ自分の子供と同じように大事に扱ってこられた方もいたり、顔が付いているので捨てるのに躊躇してしまう人も多いかと思います。

次は売却について考えていきましょう。

市松人形売却のポイント～

弊社でも市松人形の買取相談をよく受けます。

お話を聞くと「無料でもいいから引き取って欲しい」「どこかもらってくれる所ない？」などお困りの声が多いのが現状です。

現在市松人形は、買取出来ないお品物が大半を占めていて、ほとんどの買取業者は、利益がなければ買い取る事はしない為問い合わせても断られてしまいます。

何故このような状態になってしまったかと言うと、昔は多くの家庭が市松人形を飾っていた為生産数もかなり多かったそうです。

生産数が多いと持っている人も必然的に多くなり、希少価値が低くなってしまい結果的にどんなに状態が良い作品でも中古市場での評価が下がり買取が難しくなってしまいます。

では、どんな市松人形なら買取出来るの！と思ってしまいますよね？

売却可能な市松人形の条件は買取業者により異なりますが、「有名作家が作った作品」「戦前・戦後直後に作られた作品」と言われている所がほとんどです。

戦前や戦後の作品は、戦争で焼けてしまっている物がほとんどですので、残されている人形は稀少価値が高くなり中古市場での評価もあがります。

また、有名作家の作られた作品はメーカーさんなどで作られている物より製作数が少ないのでこちらも希少価値が高くなり評価もあがってきます。

古いお人形や、作家がわからない物は、品物全体・名前の部分など写真を撮って無料オンライン査定や、ライン査定に画像をお送りいただくと査定が可能となりますのでオススメです。

では、作家がない物や古い人形以外は捨てなければならないの？人形捨てて呪われたらどうしよう・・と嘆きたくなると思います。では、処分せざるを得ない場合はどうしたらいいのか考えてみましょう。

市松人形の処分について～

やはり人の形をした人形なので、ゴミとして処分するには抵抗がある人がほとんどかと思います。

そんな時弊社がオススメさせて頂いているのは、「神社での供養」「知人に譲る」「リサイクルショップ」などです。

リサイクルショップでの引取～

リサイクルショップでは、買い取ってもらうか、お金を払って引き取ってもらうかの二択となります。

しかし、何でも引き取ってくれる所という印象を持っている人が大半かと思いますが、中には断られるケースもあるので注意が必要です。

リサイクルショップも買取業者と同様、お客様から買い取った物を再販して利益を得ていますので、状態が悪いお品物などは再販するのが難しくなってしまいます。

また、市松人形は現在飾る人があまりいないため、購入する人が少ないので買い取っても赤字になってしまう恐れがあるなどの理由から、日本人形を買い取る業者は少なくなっています。これらの事を踏まえ、やはり神社での供養か知人に譲るという選択肢を取った方がいいでしょう！

神社での供養～

神社での供養は、申し込みをするとキットが送られてきたり、ご自宅にあるダンボールなどに入れて神社に送ると決まった日程で供養をしてもらえます。

基本的に神社での供養は、費用がかかってしまいますが、長年大切にしてきた人形をキチンとお焚きあげし供養して頂けるとなると必要な出費かと思います。

また、人形は愛情を込めて可愛がると魂が宿ると言われているので「今までありがとう」という気持ちを込めて供養に出されるのもいいでしょう。

最後に～・・

最後まで見て頂きありがとうございます。

今回は多くのお問い合わせがある市松人形についてお話させて頂きました。

この記事の内容が少しでも皆様のお役にたてればと思っています。

また、市松人形の処分・売却方法についてはまだまだ色々な方法もあるかと思います。

ですので、この内容を参考とした上で色々な所に聞いてみるのが一番良い方法かと思います。

我社では市松人形の他にも様々な骨董品を買取していますので、

こちらを参考に御覧ください↓