香川漆器

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骨董品・美術品のお役立ち情報

香川漆器

香川漆器

香川漆器

香川漆器は香川県・高松市を中心に生産されている伝統工芸品の漆の一種であり、同じ塗り物とは思えないほど幅広いバリエーションを誇ります。讃岐漆器・高松漆器ともよばれております。

明治の漆芸家に玉楮象谷という祖がおり、中国漆器や蒟醤の技術を使った独自の作風で漆工芸の世界を切り開き、象谷塗を考案しました。

昔の住宅・邸宅と高度経済成長を終えた平成時代のマンション・戸建ての住居の状況とは全く異なっており、仕事や暮らしを忙しく送る中で、家族が一堂に会する機会の在り方も大きく変化してきました。現在の住宅状況でかさばりがちになり、使う予定も立たずにしまったままの塗り物のお道具を持ち続けることが難しくなったというお問い合わせを、いわの美術でもお伺いしております。木の箱の中に入れられており、数が揃い、作家さん・工房さんの名前が分かっていればさらに可能性が出てきます。

断捨離がてらに、試しにお電話を頂けますと、随時くわしいご案内を差し上げております。


蒟醤(キンマ)

香川漆器の代表的な技法です。ケンという特殊な刀を用いて、塗り重ねた漆の上に文様を丁寧に掘り込み、隙間に漆を流し込み、乾いたのちに磨き上げるという技法です。沈金と似たプロセス

伝統的な古典文様に加え、近年では複雑で立体的な彫りの作品も作られ、線彫りの美しさも味わうことができます。


存清(ぞんせい)

漆を塗った上に色漆で文様を描き、色漆が乾いた後、その輪郭や細部を線で線彫りするという技法です。


彫漆(ちょうしつ)

音丸耕堂や堆朱楊成の作品に代表されます。漆を塗り重ねて層を作った上から彫によって文様を出す工芸技術です。

音丸耕堂は、漆を塗り重ねる際にはどの作品に何回漆を重ねたか正の字でカウントし、何層目に何色の漆があるのかをすべて表にまとめた帳簿を作成していました。

漆を100層~200層塗り重ねてようやく3~4ミリの厚みの上から掘り出される花鳥の文は、漆の性質を最も活かし、緻密な計画と力加減の研鑽なしにはできない技術です。


後藤塗(ごとうぬり)

明治時代に後藤太平という人が考案した技法です。下地を作らず器の上に直に朱の漆を厚めに塗り、柔らかいうちにでこぼこに仕上げてよく乾かします。乾いてから半透明の朱合漆を塗り、更に乾かしてから模様を研ぎ出し、艶をつけて仕上げます。使うほどに上下の漆の層の効果が深みを増したため、数寄の茶人たちに愛されました。





象谷塗(ぞうこくぬり)

象谷塗はロクロで加工した下地を木地固めし、生漆を刷毛で刷り込み、その上にマコモを刷毛目が遺るように塗り、拭き漆の技法で仕上げを施すという塗り物で、大ぶりの刷毛目が堂々とした風合いを持ちます。(イメージ一番上)


キンマ 漆器

キンマはタイ、ミャンマーに伝わる漆工芸で香川漆器の技法のひとつである蒟醤(キンマ)と深いつながりがあります。木地面に文様を線彫りし、線彫りの中に色漆を埋め、乾いたのちに研ぎ出して文様をクリアに出すという技法です。完成した器物は、檳榔樹(びんろうじゅ)の果実を、石灰を塗ったつる植物の葉に包んで噛む「キンマ」という噛みタバコを入れるために使われてきました。緻密で質の高い絵付けのキンマは、見立て道具に用いるにはとっておきの逸品です。



塗り物 入手するには

伝統工芸の塗り物と聞くと少し敷居の高い品のように感じられますが、キンマや象谷塗、後藤塗、存清などの歴史ある技法を応用して使いやすいモダンデザインに改良された漆器もすでに力を入れた生産がされており、質の高い伝統工芸は現代人にとって温故知新な存在であり続けています。現代作家の作品に伝統技法が使われる場合も少なくありません。 それらはワンルームから2、3LDKのマンションやアパートのような、収納や台所のスペースに限りがある環境下でも使いやすいようコンパクトに作られており、ネットショップ、百貨店や直売の催事、時には良質な品を取り扱うセレクトショップで手に取ることが可能となっています。



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