朱泥茶壺などの中国の急須をお売り下さい【2021年買取・新着情報】

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新着情報

朱泥茶壺などの中国の急須をお売り下さい

2021.11.16

朱泥茶壺『中国宜興』『荊渓恵孟臣製』

買取の朱泥茶壺『中国宜興』『荊渓恵孟臣製』


今回お買取りいたしました朱泥茶壺(急須)は裏に『中国宜興』や『荊渓恵孟臣製』が記載されており、いずれも中国 宜興の紫砂壺(しさこ)と呼ばれる人気のお品物です。


宜興の茶壺は中国の茶文化に欠かせない最上級品であり、その特殊な陶土である紫砂(しさ)が昔ほどは採れなくなってきたことから、近年更に価値が上がりました。



3色ある紫砂泥の中でも特に朱泥は、中国ではめでたい象徴の朱色であり、昔も今も非常に好まれる縁起の良い色です。



いわの美術では朱泥の茶壺などの中国茶器を積極的にお買取りしております。


 宜興の茶壺

買取した『中国宜興』『荊渓恵孟臣製』

宜興窯は中国江蘇省宜興市にあり、起源は定かではないのですが唐代や北宋代との説が有力です。


紫砂という唯一無二の陶土が発見され、紫砂を用いた茶壺(急須)である紫砂壺が作られ始めたのは明代でした。



日用品ではなく芸術品とみられるようになったのは明代中期の1500年代初頭です。


供春という名の科挙を目指す学生の召使いであった少年が、居候先の寺の僧侶から茶壺の作り方を教わり、アレンジして銀杏の木のこぶをかたどって作った茶壺がきっかけでした。


供春の茶壺は古風で飾り気がなくかつ魅力的であったことから、文人たちの心を鷲掴みにし『供春壺』(じゅえいこ)と呼ばれ名声を集め、現在でも一つのモデルとして受け継がれています。



続いて1600年代前半頃に活躍した名陶・時大彬(じだいひん)は、文人と交流してその理念を盛り込む形で芸術性を高め、それだけでなく宜興独特の技法を片築法としてまとめて記録し、後世の発展に大きく貢献しました。



次に活躍したのが、今回お買取りした茶壺の一つに記載されていた恵孟臣(けいもうしん)こと孟臣です。


人気で長い間大量に作られてきた恵孟臣銘ですが、孟臣は謎が多くいつの時代の人かもはっきりしていません。


大体1600年初め~半ば頃の説が有力で、現在最も使われている型である『水平壺』は『孟臣壺』とも呼ばれており孟臣が原型です。


こうして紫砂壺の基本型が出揃い、現在の紫砂作家にも引き継がれています。



紫砂壺は土の良さに加えて工芸技術の高さが魅力で、景徳鎮のように分業ではなく、一人で全ての作業が基本です。


紫砂は鉄分を含んだ硬い土であり、土を叩き鍛え上げ板状にして成形する『たたら』という独特の技法を用い、高温で焼きしめた紫砂壺は、ろくろや型取りでは得られない力強さと独特の美しさがあります。


そして釉薬を施さず自然の質朴さのある紫砂壺は、俗っぽいものを忌み嫌い権力に媚びない文人が深く愛好し関わったことから、文人気質を有する特殊な陶芸品となりました。



 唯一無二の紫砂

買取した朱泥茶壺

紫砂の原料である紫砂泥が発見されたいきさつは、ある言い伝えでは村で見知らぬ僧侶が「富貴の土だよ!富貴の土 買わんかね!」と叫んでいて、誰も相手にしなかったのですが不審に思った長老が後をつけてみると、目の前に不思議な洞窟が現れ中で様々な色の陶土を発見した、ということだそうです。


紫砂泥は紫・緑・紅(朱泥)の三色の土の総称であり、紫砂泥以外では白泥と黄泥も採れることから『五色土』と呼ばれ、配合によって色彩は千差万別となります。



砂のように通気性があり、加工しやすい練り性も兼ね備えた世界でも唯一の珍しい性質です。


かつて外国人が人工的に合成する研究をしたことがありますが、人工物は見た目がそっくりでも本質的に違う物であったと言います。


紫砂壺で茶を淹れると茶葉が持っている清々しい香りが保たれるだけでなく、夏でも簡単に腐敗しなかったなどの逸話が残っている程です。


昔のほうが質の良い紫砂が採れたことから、古い紫砂壺のほうが良い性能と言われていて、その為 副葬品としてお墓に埋葬された紫砂壺を入手する、ということも起こっています。


ちなみに朱泥は宜興の代名詞のように扱われていますが、実際は世界中で採れ、日本でも万古焼常滑焼佐渡無名異焼常山焼(三浦常山)がありこちらもお買取り対象です。



 中国の茶文化と宜興の茶壺

買取した中国宜興』『荊渓恵孟臣製』

日本の茶文化の源流である中国の茶文化は非常に興味深いです。


日本の『急須』という言葉は北宋の時代に使われていて、火にかけることができる土瓶のような役割でした。


明代では火にかけない急須が使われるようになり、それは『茶壺』『茶注』と呼ばれ、中国では急須という言葉は使われなくなったようです。



茶道具の変化は中国の喫茶法の移り変わりと流行に依存しています。


唐代の喫茶法は茶の葉を煮る『煎茶法』、宋代は日本の抹茶のように立てる『点茶法』、そして明代は茶壺(急須)で入れる『泡茶法』です。


茶の良し悪しは外観と内質(水色・香気・滋味)で鑑別され、人気の高いウーロン茶のような半発酵茶は特に香気に重点が置かれています。



明代初期では大きい茶壺が人気でしたが、茶の精神が高まると小さな杯が好まれるようになり、一人一茶壺が良しとされ、これに合う小さな茶壺が用いられるようになりました。


宜興の茶壺は通気性がある他、吸水性と吸臭性があることからお茶の味と香りがまろやかになり、使い込むほどに色艶が増します。


茶器が機能面や美しさだけでなく、その陶質が茶の風味や香りに大きく影響を与えているのは世界的にも非常に稀なケースではないでしょうか。


これにより宜興は中国の茶文化にとって聖地のような存在となり、景徳鎮とは違った独特の発展を遂げ、数々の名作を生み出し今日に至ります。



朱泥茶壺など中国茶器をお買取りいたします。

買取した荊渓恵孟臣製の茶壺

今回お買取りしたうちの一つである孟臣は人気があり大量の作品を制作したことで知られていますが、その後から現在まで数百年に渡りコピーや模倣品が制作され、型名のように底に孟臣の名が刻まれています。


倣製品の全てが悪いという訳ではなく、良い茶器には良い価格が付きます。


そして古茶壺や老壺は人気が過熱している関係で高額査定が出ることが多いのですが、塗料を塗って古いことを装った茶壺が出回っており、そのような茶壺は茶の繊細な香りと味を台無しにしてしまうので値段がつきません。


宜興の茶壺は型での大量生産も行っており、叩き鍛えられていない制作法では機能面や美しさで劣っていましたが、近年では叩く代わりに機械で圧力をかけるなど技術も発達し、専門家でも見分けがつかない製品も出てきています。


紫砂壺であっても出来の悪い茶壺は良い査定が出ないこともある一方で、職人技の光る良い茶壺には高額査定が頻繁に出ており、価格幅が大きいお品物です。


買取価格が知りたい、お売りになりたいなどのご相談は、まずは写真を送信することによりお手軽に無料査定を受けることができる、WEB無料査定又はLINE無料査定のご都合の良い方をご使用下さい。


ご不明な点などありましたら、お電話フリーダイヤル(0120-226-590)でも受け付けております。


ご売却はお客様のご納得の場合のみお受けしておりますので、初めてのお客様も安心してご活用下さいませ。


スタッフ一同、お客様からのご連絡を心よりお待ちいたしております。

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