絵画について
絵画は弊社でも大変お問合せが多いお品物です。
家のお片付けなどで出てきた、昔買ったけれどもう飾らなくなったので処分したい、
遺品整理で譲り受けたが処分したい等々…絵はある程度価値があるものとお思いの方も多くいらっしゃいますが、中古市場において買取りの対象となる作品は割りと限られております。
では、どんな作品ならば買取り可能で、高価買取り対象となるのか、こちらでご紹介したいと思います。
絵画の査定ポイント
※作家の評価と作風
買取り対象の作品となるかは、誰の作品かという事が重要となります。
作家の人気によって値段は大きく変わってきます。
【買取り対象となる画家】
同じ画家でも、描くモチーフによって買取り価格が大きく変わる場合があります。
例えば、伊東深水と言えば「美人画」、鈴木信太郎は「薔薇」、沢田憲良は「裸婦」、
小田切訓は「樹木」、斉藤三郎は「人物画」、片岡球子は「赤富士」、
草間彌生は「かぼちゃ」「帽子」など、人気のモチーフは高額買取りも期待できます。
※技法
絵画は技法によって印象が全く異なります。代表的な三つの技法を紹介致します。
油絵…油絵の具を使って主にキャンバスに描かれた絵で、発色が鮮やかで重ね塗りすることで
ねっとりとした重厚な表現が特徴です。
分かりやすいところですと、ゴッホの「ひまわり」をイメージして頂けると良いかもしれません。洋画において主流の技法であり、日本で取り入れられたのは明治初期と言われていますので、日本ではまだまだ歴史の浅い表現方法かもしれません。
油絵は版画と違い一点ものなので、希少価値が上がり高額査定となる
可能性もあります。
水彩画…顔料とアラビアゴムを練り合わせた水彩絵の具を水で溶いて描いた絵です。
透明感があり、加える水の量を増やすことでより明るい色を手軽に出せるのが
特徴です。
画用紙に薄い絵の具の層ができると、光が反射することで更に明るく見えるようになり、絵に軽い印象を与えます。
版画…彫刻や細工を施した版を作り、その上にインクをのせ紙などを置いてプレス機で圧力をかけ紙に転写させ絵画を製作する技法です。印刷する版面の種類によって木版画、銅版画、石版画、シルクスクリーンに分類され、その仕上がりは様々です。
版画は刷り数が多ければ多いほど希少価値は下がるので、作中に書かれた
○○/○○というエデションナンバーの分母の数をチェックするのも
ポイントの一つとなってきます。
※鑑定書などの有無
絵を購入される際に発行される鑑定書は、「作者の名前」「絵のタイトル」版画などでは「版元」などが記され、絵が本物であるとの証明となります。
お持ちのようでしたら、大切に保管されておくことをおススメします。
査定する時の判断材料の一つとなります。
※作品の状態
いくら有名な画家が描いた絵で、人気のモチーフの作品だったとしても、絵の状態が悪すぎるとお値段さへつかないこともございます。
カビやシミを防ぐ為にも、風通しがよく、湿気がこもらない場所に保管するようにしましょう。
また日焼けがある作品は評価を下げてしまうので、陽が当たる場所を避けて飾られることをおススメします。
※絵画は大きい方が高い?
お客様から「○○という作家さんの絵は号いくら?」とご質問されることがありますが、中古市場においては号でお値段をご提案することはありません。
大きい作品だから高く買取り出来るということはなく、むしろ、今の住宅事情ですと大きすぎる絵は敬遠される傾向にあります。
まとめ
高価買取りとなる可能性がある絵画は以下のような作品です。
*有名作家が描いたもの
*モチーフが人気なもの
*版画ならば刷り数が少ないもの
*保存状態がよいもの
ご自宅にこれはどうかな?という作品がございましたら、メールやラインでお写真をお送りください。査定員が無料で査定させて頂きます。
中古市場では相場が日によって変わりますので、売ろうかな?と思った時が売り時です。
皆様からのご連絡お待ちいたしております!